捨てるところのないヤシの木⑨
ヤシの木は実や葉っぱ、幹がさまざまなことに利用されていますが、ヤシの木からとれる「ヤシのお酒」をご存じでしょうか?
保存ができるものはお土産として販売されていますが、保存ができず現地でしか飲めないヤシのお酒もあるんですよ🌴
ここではあまり知られていないヤシのお酒「トゥアック」についてご紹介します。
樹液からお酒をつくる
ヤシの木がある国ではそれそれヤシ酒がありますが、ここでご紹介するのはインドネシアのロンタル(ジャコウヤシ、サトウヤシ)の木からとれるお酒、トゥアック。
ジャコウヤシの、花の根本部分の枝を切り落とすと、初めは水分が出てきて(これは捨てる)次に乳液のような色の液体、樹液が出てきます。
ジャコウヤシにも雌雄がありますが、雄の木のほうが樹液をたくさん出します。
この最初にとれる樹液はとても甘くノンアルコールで、イスラム教の断食明けに飲まれるココナッツウォーター同様に道端で売られています。
この樹液に木の皮を入れて発酵させたものがトゥアックで、ピンク色や赤に近い色などがあり、アルコール度数は5%未満と低めです。
樹液を発酵させただけのお酒なので日持ちしないため、一般に販売はされていませんが、夕方になるとローカルの男性たちが飲み交わす風景が見られます。
気になる味はというと・・・作り方によって味は異なるのですが、どれもやや酸味があり、かすかに甘味があります。
クセがなくて飲みやすいアルコールといえるのではないでしょうか。
アラックになる
トゥアックを蒸留させたものを原材料にした、アルコール濃度の非常に高いお酒が「アラック」です。
これは保存できるためバリ土産として売られています。中には火が付くほどアルコール度数の高いものもあるんです。
ヤシ砂糖になる
ノンアルコールのままの樹液を煮詰めたものがグラメラ(ヤシ砂糖)になります。
独特の風味がありミネラルを豊富に含む赤褐色の含密糖で、日本でいう黒砂糖のような感じです。
インドネシア最南端のロテ島では伝統楽器の材料にもなっているジャコウヤシ。
ジャコウヤシの葉っぱや幹もココヤシと同じようにさまざまなことに利用されていて、生活を支える=命を支える「生命の泉」と呼ばれています。
ヤシの木販売
Tohwa resort planning
トーワリゾートプランニング
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