捨てるところのないヤシの木⑩
美容、健康によいとされ、海外セレブの間で大人気になっているココナッツオイル。
あのオイルは、どうやって作られるかご存じですか?
ここではココナッツオイルの特徴や作り方をご紹介していきます。
ココナッツオイルの特徴
ココヤシの実であるココナッツから作られるココナッツオイルは、飽和脂肪酸のうちの中鎖脂肪酸やラウリン酸、ビタミンEを豊富に含んでいます。
速やかに分解吸収されてエネルギーになる、つまり体脂肪になりにくいためダイエット効果があるといわれているのです。
また母乳などに含まれる抗菌活性のあるラウリン酸と、抗酸化作用の強いビタミンEの働きで、免疫力アップ、抗菌・抗炎症作用、便秘解消、美白・美肌効果が期待できます。
最近の研究では、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸が血糖値に関係なくケトン体に変化することがわかり、認知症予防に効果的である可能性が高いということがわかっています。
ココナッツオイルの作り方(手作り版)
若いココナッツではなく、年を重ねて茶色くなったココナッツの硬い殻を割ると、白い胚乳部分はココナッツウォーターをたっぷり吸いこんで乾燥し、分厚くなっています。
この胚乳部分を砕いて大きなおろし金で削り、フレーク状にして水に浸し、手で揉みこむようにして絞っていくと、白い液体がとれます。
これが手作りの「ココナッツミルク」です。
ココナッツミルクを半日から1日ほど太陽光に当てて発酵させると、ミルク・オイル・沈殿物の3層に分離します。
(または、ココナッツミルクを加熱して分離させます)
ここからオイルだけをとりだすと、手作り「ココナッツオイル」の完成です。
おすすめの使い方
ココナッツオイルは日本の常温では「固体」で、固まっています。
ココナッツの香りが豊かで栄養成分もそのまま入っている「バージンココナッツオイル」は、温かい飲み物に混ぜるか、トーストなどに塗ったりすると普段の食事に取り入れやすくなります。
(ただしオイルですので高カロリーです。1日大さじ2杯程度が目安です)
また不純物を含まずほとんど無臭の「RBDココナッツオイル」は、肌への刺激が少ないためお肌につけるのに適しています。
浸透性がよくべたつかないので、入浴後などに乾燥が気になる部分に直接つけるとしっとり感をキープできますよ。
ココナッツオイルだけでなく、ココナッツミルクも健康によい成分が豊富です。