アジアンリゾートを演出する観葉植物⑫ アジアンタム
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小さな葉っぱをふさふさと茂らせた様子が涼しげな観葉植物「アジアンタム」。
シダ植物の一種であり花や実をつけませんが、1枚1枚の葉っぱが羽のように広がり、とてもかわいらしい植物です。
風に揺れて涼しげな音をたてそうな可憐な姿が魅力のアジアンタムをご紹介します。
アジアンタムとは
アジアン、という名前ですがアジア原産ではなく、温帯地域～熱帯地域、特に南アメリカを原産地とする常緑性のシダ科の植物です。
世界におよそ200種類ありますが、日本にもハコネシダという仲間がいます。
園芸用として流通しているものは8種類ほどで、葉軸が上へと伸びるものや下へと垂れ下がるものなどさまざまなタイプがあります。
一般にアジアンタムというと緑色の小さな葉っぱが茂る「アジアンタム・ラディアヌム」のことを指しますが、そのほかに、葉っぱがさらに小さくこんもりと茂る「アジアンタム・マクロフィラム」や葉脈に白い斑が入った「アジアンタム・スノーフレーク」、新芽の部分がほんのりピンク色になっている「アジアンタム・ピーコック」、室内用に改良された品種で茎が立ち上がって伸びる「アジアンタム・フリッツルーシー」などの種類があります。
直射日光が苦手な植物なので、室外では日陰に、室内ではレースのカーテン越しの光が当たる明るい場所においてあげると葉焼けを防ぐことができますよ。
また乾燥や寒さにも弱いため、冬場は室内に入れたり、夏場は室内でもエアコンの風が直接当たらない場所に置いて霧吹きなどで水を与えるなど工夫が必要です。
小さな葉っぱが魅力
１枚ずつフリルで縁取りしてあるかのような葉っぱはそれだけでもかわいらしいのですが、たくさん茂ると風に揺れてしゃらしゃらと音をたてそう。
アジアンタムは１鉢置くだけで涼しさを演出し、葉の隙間からこぼれる光は夏のリゾートの雰囲気を連想させるかも。
フラワーアレンジメントなどでもグリーン素材として人気があり、添え方ひとつでさまざまな表情を楽しめます。
またアジアンタムの葉っぱは小さくて薄いため、押し花の素材にもなります。
葉っぱだけを使ってもかわいい作品が完成しますが、ほかの素材の背景にしたりとお好みでアレンジできますよ。
茂らせた葉っぱで、ひとときの癒やしを
「無邪気」「天真爛漫」「無垢」「繊細」「上機嫌」などいろいろな花言葉があるアジアンタム。
小さな鉢植えにして葉っぱを茂らせたり、高いところにつるして垂れ下がるようにアレンジしたり。
大きい葉っぱの植物と寄せ植えにするのもいいですね。
ふさふさに茂らせた葉っぱで、リゾート風の癒し空間を作ってみませんか。
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